家族葬のウィル

介護施設・老人ホームで家族が亡くなったら、まず何をする? 連絡から搬送・安置までの流れ

介護施設や老人ホームから「ご家族が亡くなりました」と連絡を受けると、突然のことで、何を確認し、どこへ連絡すればよいのか分からなくなることがあります。

施設職員が医師への連絡やお身体を整えるケアなどを進めてくれる場合もありますが、その後に依頼する葬儀社や、故人様をお連れする場所は、ご家族が決めることになります。

まずは慌てず、次の3点を確認しましょう。

  • 医師による死亡確認が済んでいるか
  • ご家族はすぐに施設へ向かう必要があるか
  • いつごろまでにお迎えが必要か

この記事では、介護施設や老人ホームでご家族が亡くなった場合に、施設から連絡を受けてから、葬儀担当者への連絡、搬送、ご安置までに行うことを順番にご案内します。

このページを読むとわかること

  • 施設から連絡を受けた直後に確認すること
  • 施設・ご家族・葬儀担当者がそれぞれ行うこと
  • 看取りの場合と、突然亡くなった場合の違い
  • 葬儀担当者へ連絡するタイミング
  • 搬送先・安置先を決める流れ
  • 希望する洋服へのお着替えについて

介護施設・老人ホームから連絡を受けたら、まず確認すること

施設から連絡を受けたときは、すぐに葬儀のすべてを決めようとせず、まず現在の状況を確認しましょう。

施設へ確認する主な内容

  1. 医師による死亡確認が済んでいるか
  2. ご家族はすぐに施設へ向かう必要があるか
  3. 故人様は現在どこでお休みになっているか
  4. いつごろまでにお迎えが必要か
  5. 死亡診断書は、いつ、どこで受け取れるか
  6. お着替えやお身体のケアを行う予定があるか
  7. 希望する洋服へのお着替えに対応してもらえるか
  8. 施設の担当者名と連絡先

施設職員から伝えられた内容は、スマートフォンやメモ帳に書き留めておくと、その後の葬儀担当者とのやり取りがスムーズになります。

すべての内容が分からなくても問題ありません。まずは分かる範囲で確認してください。

施設・ご家族・葬儀担当者が行うこと

施設で亡くなった場合、「施設がどこまで進めてくれるのか」「家族が何を手配するのか」が分かりにくいことがあります。

一般的な役割は、次のように分けられます。

対応する人 主な対応
施設・医療関係者 医師への連絡、死亡確認の調整、お身体を整えるケア、お迎え時間や出入口の案内
ご家族 依頼する葬儀社を決める、搬送先・安置先の希望を伝える、ご家族や親族へ連絡する
葬儀担当者 施設とのお迎え時間の調整、故人様の搬送とご安置、その後の葬儀相談

対応内容は、施設の体制や医師との連携状況によって異なります。

ご家族が、施設との調整をすべて行う必要はありません。施設名や担当者の連絡先を葬儀担当者へ伝えることで、葬儀担当者から施設へ確認できることもあります。

施設で亡くなった後の流れは、状況によって異なります

介護施設や老人ホームで亡くなった場合でも、その後の対応がすべて同じとは限りません。

施設での看取りを予定していたのか、体調が急変して病院へ搬送されたのか、通常とは異なる状況があったのかによって、医師や施設の対応が変わります。

施設での看取りを予定していた場合

施設での看取りについて事前に方針が決まっている場合は、施設職員が連携する医師やかかりつけ医へ連絡し、死亡確認の調整を行うことがあります。

医師が、生前に診療していた傷病に関連する死亡と認めた場合には死亡診断書を、それ以外の場合には死体検案書を交付します。どちらも、人の死亡を医学的・法律的に証明する書類です。

参考: 厚生労働省「死亡診断書(死体検案書)について」

医師の到着前にご家族も施設へ向かうよう案内される場合もあれば、死亡確認後に施設から連絡が入る場合もあります。

施設の看取り方針や医師との連携体制によって異なるため、施設職員の案内を確認してください。

体調が急変し、病院へ搬送された場合

施設で体調が急変し、救急車で病院へ搬送された後に亡くなった場合は、「病院で亡くなった場合」の流れになります。

この場合は、次の内容を確認しましょう。

  • 搬送先の病院名
  • 故人様がいらっしゃる病院内の場所
  • 医師による死亡確認が済んでいるか
  • 死亡診断書の受け取り方法
  • いつごろまでに病院からの搬送が必要か

看取りの予定がなく、突然亡くなった場合

看取りを予定していなかった場合や、転倒など通常とは異なる状況があった場合は、医師による確認のほか、状況に応じて警察への届出や確認が行われることがあります。

警察への届出が必要かどうかは、死亡診断書と死体検案書のどちらが交付されるかではなく、故人様のお身体に異状が認められるかどうかなどに基づいて判断されます。

参考: 厚生労働省「死亡診断書(死体検案書)について」

施設や医師から案内があった場合は、その指示に従ってください。

警察による確認が行われるときは、終了する時間を事前に決めることが難しい場合があります。葬儀担当者へ現在の状況を伝えておき、搬送できる時間が分かってから改めて調整します。

希望する洋服へのお着替えについても確認しましょう

施設によっては、ご家族が希望する洋服を用意すると、お身体を整えるケアの際に着せ替えてくれることがあります。

故人様が普段よく着ていた服や、お気に入りだった服でお見送りしたい場合は、対応してもらえるか施設職員へ確認してみましょう。

お着替えを希望するときは、次の内容も併せて確認しておくと安心です。

  • 洋服をいつまでに持参すればよいか
  • 上下の洋服を用意する必要があるか
  • 下着や靴下も必要か
  • 前開きの洋服がよいか
  • 施設でお着替えまで対応してもらえるか

施設で亡くなってから搬送するまでの流れ

一般的には、次のような順番で進みます。

1.施設から連絡を受ける

まずは、医師による死亡確認が済んでいるか、ご家族が施設へ向かう必要があるかを確認します。

深夜や早朝の場合でも、施設の担当者名や連絡先、お迎えが必要な時間をメモしておきましょう。

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2.医師による死亡確認を受ける

故人様を施設から搬送する前に、医師による死亡確認が必要です。

死亡確認を行う医師は、施設の連携医師、かかりつけ医、搬送先の病院の医師など、状況によって異なります。

死亡診断書または死体検案書を、いつ、どこで受け取れるかも確認してください。

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3.葬儀担当者へ連絡する

施設からお迎えの時間について案内を受けたら、葬儀担当者へ連絡します。

この時点で、葬儀の形式、日程、参列人数などが決まっていなくても問題ありません。

お電話の際は、分かる範囲で次の内容を伝えます。

  • 故人様のお名前
  • 施設名と所在地
  • 医師による死亡確認が済んでいるか
  • 死亡診断書を受け取っているか
  • 施設から案内されたお迎え時間
  • ご自宅と安置施設のどちらを希望するか
  • 施設の担当者名と連絡先
  • ご家族の代表者のお名前と連絡先

分からない項目があっても、葬儀担当者が順番に確認します。

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4.搬送先・安置先を決める

故人様をどこへお連れするかを決めます。

主な安置先は、ご自宅または葬儀社などの安置施設です。

ご自宅へお連れする場合

「一度、自宅へ帰してあげたい」「ご家族でそばにいたい」という場合は、ご自宅への安置を検討します。

その際は、次のような点を確認します。

  • 玄関や廊下の広さ
  • 階段やエレベーターの有無
  • 故人様にお休みいただく部屋
  • ご家族が付き添える状況か
  • 室温を保てるか

自宅へ安置できるか分からない場合は、葬儀担当者へ住宅の状況を伝えて相談しましょう。

安置施設へお連れする場合

住宅事情やご家族の事情により自宅安置が難しい場合は、安置施設へお連れします。

安置施設を利用する場合は、面会できる時間や方法についても確認しておきましょう。

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5.施設とお迎え時間を調整する

葬儀担当者が、施設職員とお迎えの時間や出入口などを確認します。

施設によっては、正面玄関ではなく、職員用出入口や別の搬送口を利用することがあります。

施設名、担当者名、電話番号を葬儀担当者へ伝えることで、必要な確認を任せられます。

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6.故人様を搬送し、ご安置する

医師による死亡確認と施設での準備が済んだ後、ご自宅または安置施設へ故人様をお連れします。

ご家族が遠方に住んでいるなどの事情で、すぐに施設へ向かえない場合は、ご家族の了承を得たうえで、先に故人様を安置施設へお連れすることもあります。

ご家族が施設へ到着する前に搬送した場合でも、到着後に面会し、お別れの時間を持つことはできます。

施設でのお別れを希望する場合は、搬送前に施設職員と葬儀担当者へ伝えてください。

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施設から連絡を受けた直後に決めること

施設から亡くなったと連絡を受けた直後に、葬儀のすべてを決める必要はありません。

先に決めること

  • 依頼する葬儀社
  • 故人様をどこへお連れするか
  • 施設からのお迎え時間
  • ご家族が施設へ向かうか

ご安置後に決められること

  • 葬儀の形式
  • 葬儀の日程と火葬場
  • 参列する人数
  • 宗教者への連絡
  • 遺影写真、お棺、祭壇
  • 料理、返礼品、葬儀費用の詳細

まずは、故人様をどこへお連れするかを決めることが優先です。

葬儀の内容は、ご安置後にご家族のお気持ちや事情を確認しながら、一つずつ決めていきます。

施設には、いつまで故人様を安置してもらえる?

施設で故人様をお預かりできる時間は、施設によって異なります。

専用のお部屋がある施設もあれば、長時間の安置が難しく、早めのお迎えを求められる施設もあります。

施設から連絡を受けた際は、

何時ごろまでにお迎えをお願いすればよいですか

と確認しましょう。

早めのお迎えを求められた場合でも、慌てて葬儀の形式や費用まですべて決める必要はありません。

まずは葬儀担当者へ連絡し、搬送先とお迎え時間を調整しましょう。

施設から紹介された葬儀社へ依頼する必要はある?

施設から、提携している葬儀社や近隣の葬儀社を紹介されることがあります。

しかし、施設から紹介された葬儀社へ必ず依頼しなければならないわけではありません。

すでに相談している葬儀社がある場合や、ご家族が希望する葬儀社がある場合は、施設職員へ次のように伝えてください。

葬儀社は家族で決めています。担当者から施設へ、お迎え時間の確認をしてもらいます。

まだ依頼先が決まっていない場合は、

家族で葬儀社を確認しますので、何時ごろまでにお迎えが必要か教えてください。

と伝えれば大丈夫です。

紹介された葬儀社へ連絡する場合も、搬送だけを依頼するのか、葬儀まで依頼するのかを確認してから進めましょう。

葬儀担当者へ電話するときの伝え方

何を伝えればよいか分からない場合は、次のようにお話しください。

○○施設に入居している父が亡くなりました。医師による死亡確認は済んでいます。施設からは、○時ごろまでに迎えをお願いしたいと言われています。安置先はまだ決まっていません。

詳しい状況が分からないときは、

施設から亡くなったと連絡がありましたが、まだ詳しいことは分かっていません。

だけでも構いません。

葬儀担当者から必要な内容を順番にお伺いします。

私物の引き取りや居室の片付けも確認する

介護施設や老人ホームでは、故人様の搬送とは別に、私物の引き取りや居室の明け渡しについて確認が必要になります。

主な確認事項は、次のとおりです。

  • 私物をいつまでに引き取るか
  • 居室をいつまでに明け渡すか
  • 衣類、家具、日用品をどのように整理するか
  • 施設で保管している保険証や診察券などがあるか
  • 施設に預けている現金や貴重品があるか
  • 施設利用料や医療費などの精算方法
  • 施設から借りている物品の返却

期限や手続きは、施設によって異なります。

葬儀の準備と同時にすべてを進めることが難しい場合は、いつまでに対応すればよいかを施設職員へ確認してください。

まずは葬儀やご家族への連絡を優先できるよう、期限を確認してから順番に進めましょう。

死亡届の提出について

死亡届は、死亡の事実を知った日から7日以内に市区町村へ提出します。

死亡した場所、故人様の本籍地、または届出人の所在地にある市区町村役場へ提出でき、死亡診断書または死体検案書を添付します。

参考: 法務省「死亡届」

葬儀社がご家族に代わって死亡届を提出する場合も多いため、書類を受け取った後は、記入方法や提出方法について葬儀担当者へ確認してください。

家族葬のウィルでは、死亡届の記入方法のご案内から、役所への提出手続きまでお手伝いしています。

死亡診断書や死体検案書は、保険や相続などの手続きで写しが必要になることがあります。提出前にコピーを取っておくと安心です。

介護施設・老人ホームで亡くなった場合のよくある質問

施設へすぐに向かわなければいけませんか?

施設の方針や医師の到着時間によって異なります。

医師の死亡確認やお別れのために、ご家族にも施設へ向かってほしいと案内されることがあります。

遠方に住んでいるなど、すぐに向かうことが難しい場合は、その事情を施設職員へ伝え、いつまでに向かえばよいかを確認してください。

深夜や早朝でも葬儀担当者へ連絡してよいですか?

施設からお迎えの時間について案内された場合は、深夜や早朝でも葬儀担当者へ連絡してください。

葬儀内容をすべて決めてから連絡する必要はありません。

家族が到着する前に搬送することはありますか?

施設で長時間お待ちいただくことが難しい場合や、ご家族が遠方にいる場合などは、ご家族の了承を得て、先に安置施設へ搬送することがあります。

搬送後に面会やお別れの時間を持つことはできます。

施設でのお別れを希望する場合は、搬送前にその旨を伝えてください。

施設から直接、葬儀式場へ搬送できますか?

葬儀式場に安置設備があり、受け入れが可能な場合は、施設から直接お連れできることがあります。

式場や安置施設の受け入れ状況によって異なるため、葬儀担当者へ確認してください。

一度、自宅へ連れて帰ることはできますか?

住宅の状況や搬入経路などに問題がなければ、自宅へお連れできる場合があります。

玄関までの通路、階段やエレベーター、お休みいただく部屋などを確認したうえで判断します。

「一度自宅へ帰してあげたい」という希望がある場合は、葬儀担当者へお伝えください。

施設で好きな洋服に着せ替えてもらえますか?

施設によっては、ご家族が用意した洋服へ着せ替えてくれることがあります。

ただし、施設の体制や故人様のお身体の状態によって対応が異なります。希望する場合は、必要な洋服や持参する時間を施設職員へ確認してください。

施設での対応が難しい場合でも、ご安置後に葬儀担当者がお着替えに対応できることがあります。

死亡診断書はどこで受け取りますか?

施設内で医師から受け取る場合もあれば、連携する医療機関から後日受け取る場合もあります。

受け取る場所や時間は、施設職員へ確認してください。

まとめ|まずは、故人様をどこへお連れするかを考えましょう

施設から連絡を受けた直後に、葬儀の日程や内容まですべて決める必要はありません。

まず確認するのは、次の3点です。

  1. 医師による死亡確認が済んでいるか
  2. いつごろまでにお迎えが必要か
  3. 故人様をどこへお連れするか

家族葬のウィルでは、介護施設や老人ホームからのお迎え、ご安置、その後の葬儀についてご相談を承っています。

希望する洋服へのお着替えについても、施設での対応が難しい場合はご相談ください。

何から伝えればよいか分からない場合でも、現在の状況を順番にお伺いします。まずは分かる範囲でお電話ください。

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